2016年6月19日日曜日

2016U.Sオープン決勝ラウンド

オークモントC.Cで開催されている2016U.Sオープンは、大会初日に悪天候でサスペンデッドとなり、コース状況が一変した様である。

殆どの選手が、ラウンド1,2を同日に消化する事となった昨日(ラウンド2を本日に持ち越した選手もいる)、映像でコースを見る限りでは、グリーンの色は濃く、大量の雨でウエットになったのだろう。


天候次第ではあるが、決勝ラウンドでは、極限まで刈り込み、転圧をかけ硬く締まったグリーンに仕上げてくるのではないか、グリーンキーパーは大変だ。

気象状況の変化は、芝生管理する上で、難しい判断を要求される。
トーナメント期間中であれば、尚更だろう。
芝生は、水と気温に対して、敏感に反応する。
スプリンクラーの散水で、コントロールすれば、思う様なグリーンに仕上げる事は、可能だろうが、雨と気温の変化は、どうしようもない。
ラウンド3,4でグリーンがどのように変化するのか、映像や選手のコメントを見るのもトーナメント観戦を楽しむ方法の1つである。

特にメジャー大会は、日に日にコースコンディションは難しくなる。
予選ラウンドで、あまり注目されていなかった選手が、トップに立ったり、上位に来るのは、ピンの位置を含め、設定が決勝ラウンドに比べれば、易しいからである。
PGAツアーはエンターテインメントなので、その辺りは計算しつくされているのだろう。
そんな事可能だろうか?!と思う人もいるかもしれないが、一般のコースでも、ゴルフコースは、人工的に作られているので、人の手によって簡単に難易度を変える事が出来てしまう。

USGAなどの主催者側は、優勝スコアを想定して、コースセッティングを決めるのであろう。
今は誰が基準なのかわからないが、以前であれば、タイガーウッズ選手を基準にして、優勝スコアを設定し、その数字からかけ離れない様にコースを作る。そんな事が可能なのである。

PGAツアーでは、悪天候(特に雷)による、サスペンデッドになる事が、日本ツアーに比べて多い。
今大会でも、殆どの選手が、1日36ホールラウンドを強いられている(それでも消化しきれない状況)。
移動距離も欧米ツアーは半端ない、ツアープロは、心身ともにタフでなければ、生き残れない。

私が住むフランスでも、天気の変わり方は、日本ではあまり経験できない状況になる。
空気が乾燥していて、太陽が出ると日差しが強いので、服など濡れても乾きが早い。
だからだろう、街中でも傘を差す人は日本に比べると少ない。
欧米の選手は、気象環境も含め、環境の変化に対する、対応能力が高いのだろう。

予選ラウンド終了して、70位タイまでの通過スコアは6オーバー。
日本人選手は、2オーバーの宮里優作選手と6オーバーの谷原秀人選手。

トーナメントリーダーは、ダスティン・ジョンソン選手。
予選で同組だった、ローリー&リッキーは共に、予選落ち。

コース外での破天荒な行動が話題になるダスティンだが、実力と飛距離が伴った選手。
メジャー未勝利だが、2015年シーズン同大会で2位、今年はどうなるか?!

メジャーチャンプで実力と飛距離と言えば、バッバ・ワトソン選手。
同じ飛ばしでも、異なるタイプ、どんな特徴があるのか解析しましょう。







2015年シーズンのスイング映像となるが、この映像を一目見ただけでも、違いが良く解る。

先ずは、両者の腕の使い方の違い、腕の使い方が違うという事は、クラブの動きも違ってくる。
ホールをどの様に攻略するかで、構え方も異なってくる。

ダスティンジョンソン選手は、ティーショットはホールによって球筋を打ち分けるタイプだろう。
でも、得意とするのは、恐らくフック系の筈。
しかし、全体の動きは、スライス系の動き。
ゴルフを始めた当初は、スライスが主体だったのではないか。

一方、バッバワトソン選手は、一目瞭然、スライス系を得意とする選手。
アイアンは、フェイス面を巧みにコントロールする事で、自在に打ち分けているだろう。

バッバワトソン選手は、スイングコーチを付けずに、独自にスイングを構築した選手。
PGAツアー、デビュー当時は、巨漢でジャック二クラウス氏を彷彿させた。

飛距離も然る事ながら、クラブを極限まで、縦に使う使い方は、同じである。
バッバ選手は、今の体形になって活躍し出したが、スリムになり、飛距離は落ちない事から、飛距離の秘密はどこにあるのだろうか。

クラブを縦に動かすという事は、ターゲットラインに対して、円より直線に近づくので、方向性が増す。
しかし、身長がなければ、縦に動かす事は難しく、飛距離が落ちる。
バッバ選手は、身長が高く、腕が長い。
この腕の長さが、最大の武器と言えるだろう。

背が低く、腕が短い人と、背が高く、腕が長い人と比較したら、地面にあるボールに対して腕を高く上げた場合、どちらが移動距離が長くなるか考えれば解る。
移動距離が長くなれば、上昇➡下降に於いて、下降速度が速くなり、ヘッドスピードも速くなる。
腕を横に使わずに、縦に使う事で方向性と飛距離を可能としている。
バックスイングからフォワードスイングへの切り返し時のグリップの位置と、フィニッシュのグリップの位置が、他の選手に比べると高い。(切り返しの位置のが、フィニッシュより高い)
自分の身体的特徴を、最大限生かしたスイングと言えるのではないだろうか。


ダスティンジョンソン選手は、腕の動きとクラブの動きを見れば、スライス系である。
バックスイングでの、腕全体の動きは、ノーマルだが、切り返し時のグリップの位置が、フィニッシュに比べ高い。
という事は、スイングプレーンで言う所のアウトサイドインとなっている事となる。

ダスティン選手は、自分にとってナチュラルな動きは、スライスとなるので、手首を使ってクラブフェイスをクローズにする事で、ストレートに飛ばせる事に気が付いたのだろう。

ダスティン選手ほどではないが、ジョーダンスピース選手選手にも見られる動きだ。

ダスティン選手の、フィニッシュでグリップの位置が低いのは、肘を身体から離さずに素早く折り畳んでいるからである。イチロー選手のバッティングの様に。

ここに、飛ばしのエッセンスがある。

バッバ選手とは異なり、腕全体を使って、移動距離の長さで加速させるのではなく、肘を身体から離さない事で、肘の折り畳みスピードを利用して、肘から前の前腕を加速させることで、ヘッドスピードを上げている。

更に体幹の使い方も、単純に右から左に回転するのではなく、上体に捩じれを入れながら動かし、インパクトでは、首の捩じれがあまり起こらない様に、顔の回転を速くしている。
正面からの映像を見ると、バックスイングで左肩が下がっているのが、見て取れる。(上体を捩じっている為)
後方からの映像で、フィニッシュで両肩のラインが地面と平行になっている(捩じり戻しを加速する為)。
これで、体幹スピードは速くなり、グリップエンドを最小限に動かす事で、安定性とスピードを実現させている。


一方、バッバ選手の体の使い方は、腕の動きに合わせて、地面に対して上下に大きく使っている。

より飛距離を出す時の動きは凄まじく、バックスイングのヒールアップと、インパクト前後の足の動きは、ジャンプしている。
地面からの反動を、最大限インパクトに集約している。瞬発力がなければ出来ない。




スイング動作も重要になるが、スイング動作は構えに現れる。
二人の構えを比較すると、バッバ選手は、前傾が浅く、ダスティン選手は膝の角度深く、前傾角度も深い。



移動距離+瞬発力VS捩じれ+てこの原理

どちらを採用しますか?!

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